おぼえがき

今のところスペインのこと

またスペインに行くよというはなし

最後のわるあがきとして今年二度目のスペインへ行く。先月頭の友人らとの卒業旅行はツアーだったが、今回は最初から最後まで全部個人手配の一人旅である。

RENFE(スペインの国鉄)の特急・イベリア航空の国内線を初めて利用するのでとても楽しみ。散々おすすめしていた夜行バスももちろん利用する。

 

楽しみといえば、今回行く場所。

 

サラマンカ(マドリーからrenfeで日帰り)

・サンチャゴ デ コンポステラ(マドリーからIBERIA国内線)

・フィステラ(サンチャゴからMONBUS)

ビルバオ(マドリーからALSA夜行)

・サン フアン デ ガステルガチェ(ビルバオからbiskaibus)

 

この5か所がメインで、それぞれに一日を使う感じになる。合間合間にマドリーに戻りつつのスペイン北部旅である。マドリー以南には行かないという徹底具合。

最終日以外はマドリー観光はしない予定。マドリーは、王宮のお土産屋さんでマグを買ってくることが目標だ。一昨年買ってきたマグの取っ手が割れてしまって泣く泣く捨ててしまったので、今度は割れてもいいように2.3個買ってきたい。

 

帰ってきたら、それぞれの行き方やら何やら(特に情報の少ないフィステラとガステルガチェに関して)、そしてかかった費用に関しても、ブログを書いておきたいところ。

 

何がいいたいのかというと、めちゃくちゃ楽しみ以外の感情がない。

FXで外貨両替をしたはなし

 

3月半ばから1週間スペインへ行くので、その分のお金を両替しないとなあと思い、前々から気になっていたFXでの外貨両替をしてみた。なんだか宣伝くさい。備忘録なので許してほしい。

 

利用サイト

 外貨両替で検索するとよく出てくるところ(MPと略記)

 

段取り

 オンラインで登録(本人証明書類画像の添付)→書留郵便受け取り→FX用口座開設→ネットバンキングでFX用口座へ入金→両替→空港受け取り申請(いまここ)→空港で指定日・期間内に受け取り

 

個人的に気を付けたいところ

 ①登録時 

 登録の際は年収等を申請するのだが、これが一定ライン以下だとそもそも登録ができない。わたしが利用したMPは100万以下だと弾かれる模様。両替しか利用しない、ということであれば、ばか正直に申請する必要はなさそう。

 MPの場合、本人証明書類はマイナンバー通知と免許証orパスポートの2種が必要だった。写真のアップロード容量も制限されているのでiphoneで撮影した写真をそのまま使えないのが手間。写真のサイズ縮小は、iphoneのキャリアメールに添付し送信時に画像サイズを変更した。書類申請は郵送などでもできるようだが、日数を考えるとアップロードがよさげ。

 ②入金時

 ネットバンキングを利用していないと、FX用の口座へ入金をする際に手数料を無駄にとられる場合がある。MP以外の両替可能なFXでもネットバンキングを利用すると手数料無料となるところがある様子。

 入金単位が決まっている場合もあるので注意。MPは10000円以上1円単位。

 ③両替時

 MPで両替すると、スイスフランを除き100単位での受け取りとなる。②で突っ込んだ日本円をそのまま全て両替、というわけにはいかない。④で後述するが、出金時も最低出金単位が決まっているため、ここでユーロをキリよく100単位にし、かつ、口座に10,000円以上残るように調整ができると手間が省ける。

 ④出金時

 この出金、とは、両替完了後にFX口座に日本円が余っているときに、FX口座から自分の口座へ円を戻すために必要となる。MPは入金時同様10000円以上1円単位なので、口座に10,000円以上ないとそもそも未使用の日本円を戻せない。足りないときは口座に10,000円を突っ込んで端数を救出したいところ。わたしはこれで何度も預金口座とFX口座に諭吉を行ったり来たりさせた。

 このとき、空港で外貨受け取りをする場合は受け取りの事務手数料500円は最低限FX口座に残っていないといけないので気を付けたい。

 ⑤全体を通して

 まず、口座開設~受け取り可能まで日数がかかる点。

 わたしの場合、登録申請→書留受け取り→口座開設まで、早ければ1,2日、空港受け取り申請→受け取り可能まで4日or11日である。月曜16時締めで締日以降の金曜より受け取り可能、ということで申請した曜日によりけりの様子。この日数に関してはMPは再三注意喚起をしてくれている。申請~受け取りまで2週間みておけば十分というかんじ。

 次に、ロスなく両替をするための日本円の入金・出金調整が面倒だということ。ネットバンキングを利用していればほぼノータイムで調整はきくが、そうでない場合はいちいち面倒なのであらかじめおおよそのレートと必要資金から入金する金額の目星をつけておかないといけない印象。ネットでできるひとは両替前にいろいろ試行錯誤してみるとよいかも。

 

感触

 やたらめった手数料が安いだの喧伝されているFXでの両替だが、旅行者が小金を両替する程度ではうまみがそれほどないというのが実際である。わたしの場合、どうせホテルやら移動費はクレカだしな…と400€の両替に留めたためか、手間に対して浮いたお金はトントンかなという印象。だがお昼1回+お酒くらいは浮いたと思えば、よい経験やも。

 事務手数料の関係で、ユーロだろうがドルだろうが100単位ではむしろ損。200単位以上必要な場合は多かれ少なかれ浮くので、時間に余裕があるひとはやってみてもよいかもしれない。

 

結局どれくらい浮いたのか

 今回:0.2円×400ユーロ+事務手数料500円=580円

 空港両替の場合:約4円×400ユーロ=1600円

 差額:1020円(両替時レートで約8€)

 

 

おまけ

今回は両替もできるFX口座を開設、ということで書類やらサイト内の説明はFXメインのものばかりだったのだけれども、FXに対しての阿鼻叫喚というイメージに反してあんまりにも説明があっさりしていて血腥い部分にはノータッチだったので(それはそうなんだけども)、こういうのをホイホイ信じる人が血で血を洗うゼロサムゲームを支えているのだな…とうすら寒い思いをした。何事もおいしい話はないよね、という当然のはなし。

 

夜行バスのはなし

 

・夜行バスはいいぞ、というはなし

スペインの夜行バス・高速バスはわりかし快適だ。

どの路線・便を選んでも、おおむね左右に2列ずつの配置で日本人にとっては座席もゆったりしている。日本の高速バスの片側3列なんかを覚悟していたが予想以上だった。飛行機さながらにイヤホンのプレゼントがあり、ラジオ・音楽を聞いたりできるのも驚きだった。トルコで高速バスを利用した友人も、トルコのバスをべた褒めしていたので案外大陸規格の高速バスは快適なのかもしれない。

マドリー→グラナダのavanza、マドリー→ビルバオALSAともに4,5時間の旅程だったが快眠できた記憶がある。ビルバオ行きのバスは、他の時間の便よりも3割高だっただけあってシートはふかふか、飛行機の国際線のような座席ごとのモニターや、到着前にパンとカステラとヨーグルトなどの車内食のサービスがあったのも非常に新鮮だった。当時のメモを見返すと、「1:50のりこむ。めっちゃ豪華!!!大興奮 すごい」とのこと。さすがPremium.夜行便がそれしかなかったというだけなのだが、値段相応の満足感を得られた。

f:id:krsm_esp:20160225233807j:plain(こんな箱に)f:id:krsm_esp:20160225233813j:plain(こんなものが)

 

わたしは夜行バスでもどこでも疲れてさえいれば眠れるタイプなので、限られた日数で移動に時間のかかる土地へ行くには夜行バスを一押ししたい。いかんせん飛行機は早いが高い、電車は下手をするとバスより時間がかかる、でも行きたい。夜行バスならホテル代も時間も浮いて朝から活動できる。体力があるうち限定の手段でもあるのでこれからスペインへ行かれる方はぜひとも利用してほしい。

自慢ついでにビルバオ行きのバスの外観・内装をあげておく。

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(豪華。わたしが座っていた側は片側一列というゆったり具合) 

 

アルハンブラに行くにもいいというはなし

グラナダ行き夜行バスは1:30発6:30着なので、着後即タクシーでアルハンブラ宮殿へ向かえばナスル宮殿の朝いちばんの回が確実に買えるのだ。アルハンブラのチケットのはなしはおいおいしたいが、飽き性のわたしに保証はできかねるのでもうこのタイミングで捻じこんでおく。

わたしが行ったのは観光シーズン真っ盛りの8月だった。6:20にグラナダのバスターミナルに到着してすぐにお手洗いで顔を洗ってコンタクトと日焼け止めを装備し、タクシーを捕まえてアルハンブラのチケット売り場へ行き(10分もかからなかった。値段は10€)7時にクレカ用チケット売り場に先頭で並び始めた。そのとき既に有人窓口には2.30人の列ができていたので、有人窓口を考えている場合は早めに行くのがよさげ。このクレカ用チケット売り場は有人窓口を無視して右手にショップを見ながら奥へいくとあるのだが、アルハンブラの詳しいはなしはまた別の機会にしたい。というか有益そうな情報はこれくらいなのでするかどうかはわからない。

 

 

・治安のはなし

夜行バスというと治安が気になるところだが、幸いにもわたしは各バスターミナルでは盗難・置き引きの被害はなかった。

南バスターミナルはそもそも夜行バスの利用人数も、巡回の警備員も多い。人の目が多いのだ。きちんと自分の荷物を手元に確保して、人のいるベンチに腰掛けていれば他の旅行者に紛れられる。警戒ゼロというわけにはいかないが。人ごみの具合はこんなかんじ。

 

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(この写真だけどうしてもアップロード時に縦横おかしくなるのだけれどなおせないので諦めた。写真奥のベンチに旅行者がわんさかいる深夜1時過ぎ。)

 

一方アベニーダ・デ・アメリカは南バスターミナルに比べると利用者はかなり少なく閑散としていた。利用時間は南バスターミナルよりも30分ほど遅かったが、それにしても人がいなさすぎた。100mほどの通路をひとりで歩いているときなど、場所を間違えたか…?と不安になるレベルだった。

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(不安になるレベルの閑散具合。こちらも深夜1過ぎ。)

そもそも人がいなさすぎて警戒しやすいこともあるし、こちらは南バスターミナル以上に警備員の巡回が頻繁にあった。もうバスの発着がない階にも警備員が構えていて、探索しようとしていたところを追い返されてしまった。おつとめご苦労さまです。こちらは3月の旅行で同じ便を利用するので楽しみ。

なんにせよ、思っているよりもマドリーの両バスターミナルは利用しやすい。治安がいいとは言わないが、深夜でも気を付けていればリスクは最小限に抑えられる環境が整っている。

 

 

 

・お手洗いのはなし

どこもペーパーは常にないし、めちゃくちゃ汚いので諦めよう。

 

 

スペインのバスターミナルのはなし

 

スペイン一人旅の強い味方、バスターミナルについて。

 

マドリードバルセロナビルバオなど都市部を除き、スペインの移動は個人的にはバスをお勧めしたい。

学生の貧乏旅行などには国鉄(renfe)や新幹線(AVE)を使う金銭的余裕がない、し、日中より割高ながらも夜行バスも運行していて旅行の日程を考えるのにとても都合がよい。

スペインの鉄道・バスは、そのイメージに反して、遅れることはそうそうない。早く着くことはままあるか。バルセロナやマドリーの地下鉄では、次の電車が来るまでの時間・秒数を電光掲示板で表示しているくらいである。ここだけみるととてもせっかちなお国柄のようにもみえる。

わたしは、スペイン現地での鉄道・バス・飛行機の時間確認はGOEURO

www.goeuro.com

というサイトを利用している。無料アプリもあるので便利だ。購入は、サイトの仕様かわたしの使用機器の問題か、途中で引っかかってしまうことが多いので、それぞれの運行会社のサイトか、バスターミナルで現地購入をしている。

 

 

 

わたしが利用したことがあるのは以下のバスターミナルである。

 

マドリーの南バスターミナル(Sur)

マドリーのアベニーダ・デ・アメリカ

グラナダ

コルドバ

サラマンカ

サモラ

ビルバオ

(おまけ)ゲルニカ

 

だいたい規模順。ビルバオのバスターミナルがふきっさらしに屋根が申し訳程度にあるだけ、というサモラという田舎町のバスターミナルの数倍しょっぱい設計だったことが記憶に焼き付いている。雨風を凌げるところが少なく、バスターミナルというよりは大きなバス停の融合体という印象。ビルバオ自体はめちゃくちゃ大都会だというのに……。

両都市の規模については参考資料をこちらに。サモラ スペイン - Google 検索 ビルバオ - Google 検索

 

バスターミナルは基本的に割高ながらも飲み食いもできトイレもある。特にマドリーの両バスターミナルは夜行バスが各地へ発着しているので、横になれるような長いベンチも多い。

南バスターミナルの水の自販機は割高なので、ショップがあいている時間はそちらで水を買った方がいい。自販機の前で悩んでいたらお人よしのおじちゃんがそう教えてくれて、颯爽と去っていった。

 

バスターミナルではバス会社ごとに窓口や発券機が設けられていて、そこを利用する。なので、事前に自分の目的地に行くバスがどの会社から出ているのか調べておくほうが購入が楽だ。時間があれば有人窓口で購入するのがよいだろう。言葉に自信がなければ、Ida y Vuelta(往復)/Solo Ida(片道)、目的地、発時間を書いたメモを渡せばスムーズに済む。

しかしどの時間帯も窓口はわりと列ができている。スペインの働き人はどこも非常にマイペースなので焦ってはいけない。しかしバスは待ってはくれない。そこで使えるのが券売機である。

スペイン語がわからなければ、言語表示でingles(英語)を選べばなんとかなる。

 

南バスターミナルの自動発券機のはなしをしたい。

わたしは留学中の2014年8月、サラマンカに滞在をしていて、そこを拠点に各所旅行へ行っていた。マドリーからバスで西に2h30m~3hほどの大学都市である。

南バスターミナルのavanzaバスの券売機で、サラマンカへ帰るバスのチケットを購入しようとしたときである。

行先、時間、座席、支払方法を選んで、購入手続きを終えても、チケットが出ない。

なぜか出ない。待てども出ない。

わたしの後ろにも列ができているので、焦って退く。若い男性が操作しているのを、少し離れたところで見ていた。なにやらそちらも発券に時間がかかっているようである。

もうこの機械自体がだめなんじゃないか……窓口の人呼ぶか……と思って見ていたところ、チケットががさごそと出てきたのである。大量に。わたしはすかさず駆け寄ってサラマンカ行きのチケットはないか?と尋ね無事ゲットできたが、他にも何やらチケットが余分にあるようで「きみの?」と聞かれた。合計5枚は出てきていた。わたしのものではないので、とりあえず男性にめちゃめちゃお礼を言ってその場を去った。彼が余ったチケットをどうしたのかは知らない。

南バスターミナルのavanzaの券売機を使用するときは、みなさま注意されたい。別の日に違う台を使ったときは平気だったんだけれども。

 

 

 

 

長くなってしまった。

まとめると、スペインの券売機は時折不調になるのでなるべく対人窓口で買おう。これはスペインに設置されているあらゆる機械に対しても言えることだ。しかしスペイン人が仕事に対しても非常におおらかであることを忘れてはならない。時間に余裕をもちたいところ。

 

 

せっかくバスターミナルについて話したので、次は夜行バスについて話したいところ。

 

 

 

これから書いていくことについて

2014年夏、わたしはスペインに滞在していた。サラマンカという都市に一か月ほど。大学3年のころである。

語学留学だったのだけれども、高校生のときと違わず月~金が授業で土日祝が休日という日程だった。土日祝は各々好きに過ごす。わたしは主に一人で旅行をしていた。

その旅行にまつわる話と留学中の生活に関する話は、いわゆるわたしの持ちネタである。そんな持ちネタをわざわざブログに登録してまで公開しようとおもったのは、留学から帰り年も二度改まって、2016年を迎えてからである。

 

わたしがかねてからエンジェルと仰いで止まないスペイン語の恩師(アラフォー男性)とスペイン語履修の友人、フランス語履修の友人と、たのしくのんだり食べたりしていたときに、件の持ちネタを披露したところ思いの外好感触だった。ブログとかで公開したらいいじゃん、という言葉を真に受け、先述のスペ語の友人ともう一人の友人にブログリンクしようぜと言われ、よっしゃやるかとわたしはいそいそとはてなに登録したのであった。そんなノリで始めたのが当ブログである。

 

話は飛ぶ。つい先日、2/1~2/8まで、ツアーでスペインにいた。来る3月にも、一週間ほどスペインへ旅行する予定がある。今度は最初から最後まで一人旅である。

 つまりスペインかぶれである。

このブログは当面、スペインかぶれがスペインについて体験したことを書き残しておくためのものとなる。

これからスペイン旅行をされる方の参考になれば幸い。

 

 

 

予定であるものを、備忘録としてリストアップしておく。

・体調壊して病院に行った話1

・その2

・バスターミナルでボストンバッグをぶっ壊した話

・夜行バスの話

・バスターミナルの発券機でチケット出なかった話

・電車を40分待った話

・寸借詐欺の話(ビルバオ編・グラナダ編)